島原半島の博物館めぐりコース
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- 移動手段/徒歩、車
- 所要時間/
- 距離/100キロ
島原城
関ヶ原の戦いが終わり天下が徳川政権の元に統一され始めた頃、1616年に松倉豊後守重政公が島原に転封。
「森岳」と呼ばれる丘陵地に目を付けこの地に居城を構えることにし、1618年から築城を始め4〜7年の歳月をかけて完成させました。
白亜の天守は33メートル(17間)の高さを誇り、北側の二の丸と廊下橋で結ばれ、さらに北側に三の丸があり、御殿が置かれました。城内には上士屋敷を、外に下士屋敷を配置していました。「4万石の大名にしては過分な城」と言われるほどの壮麗な城郭で、その後250年間、島原藩の藩庁として島原半島の中心地を構成することとなります。
1960(昭和35)年から1964(昭和 39)年までに「天守閣」の復元が行われ、現在は館内にて収集した史・資料を
・潜伏キリシタンや島原・天草一揆に関する「キリシタン史料」
・島原エリアに関する「郷土資料」「民俗資料」
と各階毎に展示し、島原の歴史を学べる資料館として人気を博しています。
また最上階は展望台になっており、眉山や有明海、島原市街を一望することができます。
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▼敷地内の見所「巽の櫓、西望記念館、観光復興館、時鐘楼」
1972(昭和47)年には、城の東側へ「巽の櫓」を復元し、郷土出身者で文化勲章受賞者である北村西望先生の彫塑を展示する「西望記念館」を開館。さらに1996(平成8)年に、雲仙普賢岳噴火災害を映像と各種資料で紹介する「観光復興館」を開きました。
また敷地内には時鐘楼と呼ばれる鐘があり、これは延宝3(1674)年、初代藩主松平忠房が『民に時刻を知らしめ、これを励行せしむることは政治の要道』と時を告げる鐘を鋳造させたものです。
明治維新後も長くお城の鐘として重宝がられ、はるか有明海で魚釣りをする人にも役立つ名鐘でしたが、戦争で供出。戦後復活しました。
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▼敷地内 「古野梅園」
島原城敷地内、天守閣横にある古野梅園には、紅梅28本・白梅257本、計285本の梅の木がある梅園です。
のんびりとした時間が流れるスポットで、春には周囲を甘い香りが包み時折メジロなどの野鳥もやって来ます。
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▼島原城外堀
島原エリアのランドマーク・島原城のその周囲は堀で囲まれています。
石垣は緩やかな曲線を描きながら垂直近くに立ち、築後約400年経ちますが変わることなく往時の姿を今に伝えています。また屈曲(突角)が13箇所見られ、これは防衛上の死角をなくすためだけでなく、城に権威を与え、またそれが美観を醸し出しています。
お堀もまた美しいく、春の菖蒲、夏は蓮の花に彩どられ、冬はその蓮の枯葉の間に澄み切った空と天守閣を写し大変風情があります。堀端1.3kmには春になるとソメイヨシノ250本が咲き乱れ、見頃には赤提灯も灯されるため夜桜のスポットにもなっており、また初夏には蛍などもみることができます。
平成新山ネイチャーセンター
平成噴火から20年を経て、草や木等の植生の回復の様子を身近に観察できるのが「平成新山ネイチャーセンター」。
平成新山の直下で、山頂から約2.5kmと間近であることから、天気 がよい日にはダイナミックな平成新山の溶岩ドームの風景を楽しむことができます。
雲仙普賢岳噴火で被災した垂木台地上に建設され、噴火後の植生の回復につ いて調査しながら、自然に親しんでもらえる植物観察会やトレッキングなどのイベントも随時開催しています。
雲仙ビードロ美術館
18世紀から19世紀のアンティークガラスをはじめ、オイルランプや長崎びいどろなどを150点展示。
1階では売店、手軽にガラス作りが体験できます。
雲仙お山の情報館
雲仙の自然、歴史情報を中心に島原半島全域に関する情報を提供。
火山と温泉のしくみについても紹介します。
また館内案内、雲仙の自然についてわかりやすく紹介をしているほか、定期の自然観測会のや有料ガイドも行っています。
ミヤマキリシマやヤマボウシ、紅葉や霧氷など雲仙でしか見ることのできない景色や見頃についてのご紹介も公開しているので、トレッキングやまち歩きの際はご利用ください。
小浜歴史資料館
潮の香と橘湾に移る夕日が美しい湯けむりの町・小浜。
そんな小浜温泉の発展に大きな功績を残した本多湯太夫を中心に、小浜温泉の歴史を紹介しています。
築160年と言う湯太夫邸宅跡を利用した「湯太夫展示館」や、小浜の歴史、交通、温泉の特徴を紹介しているレトロな趣が懐かしい「歴史資料展示館」もあります。
口之津歴史民俗資料館
令和2年に完成した新口之津ターミナルビル2階に設置した資料館です。島原半島南端の港町である口之津の歴史について、16世紀の南蛮船来航や近現代の貿易港として栄えた時代を中心に紹介しています。
有馬キリシタン遺産記念館
有馬キリシタン遺産記念館は、世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のガイダンス施設です。
キリスト教の伝来から繁栄の時代を示す日野江城跡、そして2世紀を超える海禁体制(鎖国)を確立するきっかけとなった「島原・天草一揆」の舞台となった原城跡の歴史を、わかりやすく説明しています。
ぜひお越しください。
○展示室1:キリシタン文化の繁栄と日野江城跡
・12分間のガイダンス映像
・キリスト教の伝来と繁栄を詳しく解説した年表
・「金箔瓦」(複製)
・「有馬晴信木像」(複製)
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○展示室2:島原・天草一揆と原城跡
・年表展示やシーン模型で「有馬晴信の死から原城陥落まで」
・「キリシタンの潜伏から復活、教会群の建立」の流れ
・発掘調査で出土した人骨のレプリカや十字架などの遺物
などを展示しています。
がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)
こどもジオパークやワンダーラボなど、大人だけではなくお子様も「体験しながら楽しく学ぶ」ことができるジオと火山の体験ミュージアムです。
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▼施設内紹介
・こどもジオパーク(新設)
地球の力や雲仙火山の魅力を体全体で楽しみ、感じ、学ぶ体験ゾーンです。トランポリンやボルダリングなどのほか、遊びながら学べるコーナもあります。また、赤ちゃんスペースや幼児(小さなお子様向け)スペースもあり、体を使って楽しめるスペースです。
・ワンダーラボ(新設)
科学や火山、防災などに関する実験やワークショップを通じて一人ひとりが幅広く学べるコーナーです。
・大噴火シアター
火砕流・土石流の体験映像が4K化し高精細に。これまでのコンテンツに加え、島原半島のなりたちを紹介する「過去へのタイムトリップ」、43名の犠牲者の出た1991年6月3日当日、なぜ人々が災害にあったかを紹介する「あの時」、復興へむけて歩んできた島原を紹介する「未来へ」を追加し内容が充実しました。
ルートマップ
- 1.島原城
- 2.平成新山ネイチャーセンター
- 3.雲仙ビードロ美術館
- 4.雲仙お山の情報館
- 5.小浜歴史資料館
- 6.口之津歴史民俗資料館
- 7.有馬キリシタン遺産記念館
- 8.がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)